親の認知症を早めに知るチェックポイント
「最近・・・親の行動、性格が変わったかも」
そう感じたら早めな対処をお願いしたいです。
そのときの私は認知症の知識がなかったので、母の変化に気づけなかった後悔があります。
経験談が誰かのお役にたてれば幸いです。
- 今まで興味があったものに無関心になった
- 同じ行動を繰り返す
- 暇な時間をボーッと過ごす(無気力)
- うたた寝が多くなった
大切なご両親に当てはまる症状はありますか?
母は上記の症状があって、脳梗塞から認知症になってしまいました。
私みたいに後悔しないためにも、ぜひ最後までおつきあいくださいませ。
私の母の場合
今まで興味があったものに無関心になった
母の趣味は競馬でした。
新聞を見ながらよく楽しそうに、ペンでチェックしながら予想をしていました。
同居していたので、私も旦那も影響され一緒に予想したこともありました。
毎週土曜日はそんな感じで過ごしていたのですが、ある時からテーブルに新聞が置かれているだけだったのです。
「今日は予想しないの?」と私がたずねると
「お母さん今日は疲れたから・・・」と。
その言葉が多くなっていきました。
あれだけ大好きな競馬だったのに、夢中だったのに・・・
「疲れただけでやらないなんてことはなかったのにな」と思いながら私はそこまで母の言動を気にはしなかったのです。。。
同じ行動を繰り返す
母は近所のスーパーに買い物しに行くのが好きでした。
そこで偶然会ったご近所さんと会話するのも楽しみだったからです。
ある日、ついでに買ってきてもらいたいものがあったので母に口頭で「○○○買ってきて」と頼みました。
しばらくして帰ってきた母。
スーパーの袋の中を見たら、頼んだものとは違うものがありました。
「お母さんコレじゃないよ」
「あ・・ごめんね」
そう言って母は再びスーパーへ行き、買い直しに行ってくれました。
その間に母が買ってきたものを冷蔵庫にしまおうとしたところ、「え?!」私は思わず声にでました。
キャベツが何個もあるのに、また買ってきてたからです。
野菜室の奥のほうにキャベツ、手前にキャベツ、さらにキャベツ。
なぜか母の場合はキャベツでした。
そして謝って買い直しから帰ってきた母の袋には、私が頼んだものとはまた違うものだったのです。
今度頼むときはメモを書いて渡そうと思いました。
・・・それでもダメだったのです。
『もしかしてボケてきたのかな・・・』
私のその考えが浅はかでした。。。
暇な時間をただボーっとしてるだけ(無気力)
母は仕事を辞めてから、ほとんど家にいました。
父は外出するのが多く、私と旦那は働きにでていたので家には母一人です。
テレビを見ながらお茶を飲んだり、ひとりごとを言ったり、リビングでずっと座っているのが日常でした。
テレビに向かってひとりごとを言っているならまだ良かったのですが、それさえもなくなりボーッとしている母の姿。
その後ろ姿は切ないものがありました。
ある時そっとそばに寄ると、また「ボケてるのかな」と思うことが。
アイスのあずきバーをおかずに、ご飯を食べていたのです。
ボーッとしながら・・・
さすがに私も「これはなんかおかしいかも」と思ってきたので父と旦那に相談しました。
けれど家族みんな、認知症の知識がなかったもので大丈夫だろうという勝手な判断に至り、特になにもしませんでした。。。
うたた寝が多くなった
今までとは違ってあきらかに、リビングでうたた寝することが多くなりました。
母は仕事をやめていたので、体力的に疲れることはなかったです。
気づいたら寝てる、そんな日が続きました。
季節は冬。
その夜に事は起きてしまいました。。。
症状のあらわれ
リビングで寝ている母を起こそうと、父が声をかけます。
布団へ移動しようとして歩こうとした母。
その時です。
ドタン!
大きな音と同時に、父が私たち夫婦の部屋にあわてて来ました。
「○○○(私の名前)!母さんが!!!」
リビングに行くと、そこには生まれたての小鹿のような母がいました。。。
両手両足で、なんとか起き上がろうとしているのです。
歩くことができない母が目の前にいました。
すぐに救急車を呼ばなければと頭ではわかっているのに父はおろおろ、私は泣きながらパニック。
旦那だけは冷静でいてくれました。
救急車の手配と母への対応。
脳に異常があると判断したので、母をそのまま動かさないようにと。
今でも旦那には感謝しています。
診断結果は脳梗塞。
脳の萎縮が見られ、認知症であることもわかりました。
私は後悔しました。
「あぁ・・・母の行動言動に早く気づいてすぐ対応できてたら、ここまでなっていなかったんじゃないか」と。
正直、母の姿は見ていられなかった。
今でもその場面を思い出すと胸が痛くなります。
「知識さえあったら変化にすぐ対応できたのにっ」
自分の母には気づけなかったので、
友人や知人が何気なく話す親のことなら「それ認知症かも」「すぐ検査をしたほうがいいよ」と言えることができます。
今の私は、早めな気づきができるようになったから。
認知症の母との可笑しくも切ない日々を、息子のゆういちさんが書かれたものでした。
映画化にもなりましたが、本はほとんど四コマ漫画です。
家族の優しさと支えはやはり大事ですね。。。
家族にできること
家族だからわかることかもしれませんね。
- 今まで興味があったものに無関心になった
- 同じ行動を繰り返す
- 暇な時間をボーッと過ごす(無気力)
- うたた寝が多くなった
「いつもと違うな」と感じたら
絶対早めな対応を!
ですね☘
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